
蓮舫:「2位じゃダメなんですか?」発言は何が問題だったか

2009年、民主党政権下の事業仕分けで、次世代スーパーコンピュータ開発事業が議論された。
この場で蓮舫氏は、世界一の性能を目指す必要性を問う流れの中で、「2位じゃダメなんですか?」という趣旨の発言をした。 この発言はテレビや新聞、ネットで広く取り上げられ、蓮舫氏を象徴する言葉の一つになった。 本人や擁護する側からは、予算の使い道を精査するための質問であり、科学技術そのものを否定したものではないという説明もある。 一方で、研究者や技術者の努力を軽く見ている、科学技術競争の意味を理解していない、という批判が長く残った。
この発言の問題は、単に「2位」という言葉だけではない。
国の研究開発では、予算を無制限に使えるわけではない。そのため、政治家が「なぜその予算が必要なのか」「世界一を目指す意味は何か」と問うこと自体は重要である。 しかし、スーパーコンピュータのような先端技術では、 世界一を目指す過程そのものが、技術力、人材育成、産業競争力、安全保障、医療や災害研究などに広く関わることがある。 そのため、「2位じゃダメなのか」という短い言葉は、 研究開発の価値を順位だけで見ているようにも、世界一を目指す努力を軽く扱っているようにも聞こえた。
この発言は、蓮舫氏の政治家イメージを長く固定する言葉になった。
後年、蓮舫氏自身も、この発言が短く繰り返し放送されたことについて、 「あの言葉を短く何度も放送されたら、嫌なヤツだと思う」という趣旨で振り返ったと報じられている。 また、スーパーコンピュータ「富岳」が世界ランキングで高い評価を受けた際にも、この発言は再び取り上げられた。
この件は、予算を精査することの重要性と、科学技術への敬意の両方を考える必要がある出来事である。
ポイントは次の4つ。
- ✓蓮舫氏は事業仕分けで、スーパーコンピュータ開発について「2位じゃダメなんですか?」という趣旨の発言をした
- ✓本人側には、世界一を目指す理由や予算の必要性を問う意図があった
- ✓一方で、研究開発や技術競争の意味を軽く見ているように受け止められた
- ✓短い言葉が独り歩きし、蓮舫氏の政治家イメージを長く固定した NEG-ARCHIVEでは、「失言」カテゴリの記事として、予算精査の質問と、科学技術への理解・敬意をめぐる問題を記録する。

