
山本太郎:国会弁当を「ベクレてる」と表現し批判

2013年10月、山本太郎氏がインターネット配信中に、国会で出される弁当について「ベクレてる」という趣旨の発言をしたと報じられた。
「ベクレてる」は、放射能汚染されているという意味で使われる俗語である。 報道によると、山本氏は秘書から国会で昼食の弁当が出ると聞いた際、 国会議員に出される弁当が放射能汚染されているかのような発言をしたとされている。 この発言は、単に言葉遣いが悪かったというだけではなく、 山本氏が福島第一原発事故後の食品や被災地の産品をどのように見ているのかが垣間見えたとして、強い反発を招いた。
この件で問題になったのは、「ベクレてる」という表現が 食品を作る人や被災地の生産者に対して非常に無神経に響いたことである。
福島第一原発事故のあと、福島県や周辺地域の農家、漁業者、食品業者は、放射線検査や安全確認を続けながら風評被害とも向き合ってきた。 実際に危険があるのかを確認することは重要だが、根拠を示さずに「汚染されている」という印象を広げる言葉は、 生産者の努力を踏みにじるものとして受け止められやすい。 山本氏は原発に強く反対する立場を取ってきた政治家である。 原発事故の被害や放射能リスクを訴えること自体は政治的な主張としてあり得る。 しかし、その訴え方が事故の被害を受けた地域の食品や生産者を疑うような形になると、 原発事故の被害者であるはずの地域の人々に、さらに別の負担を与えることになる。 平たく言えば、この発言により原発事故で苦しんでいる農家や食品業者を二重に傷つけることになったということだ。
報道では、山本氏の事務所が「ベクレてる」という言葉について、放射能汚染されているという意味で使っていると説明したとされている。
また、山本氏が普段の食事について、産地に気を付けて食材を取り寄せているという趣旨の説明をしたことも報じられている。 この説明は、山本氏が放射能や食品の安全性に強い関心を持っていたことを示す一方で、 被災地やその周辺の食品を避けているようにも受け取られた。 そのため、発言はさらに批判を呼び、「被災地の生産者への配慮が足りない」「風評被害を広げる側に回っているのではないか」といった反発につながった。
この件は、山本氏の原発反対の立場そのものではなく、その立場から発せられた言葉が、
被災地の食品や生産者をどう扱っていたのかが問われた出来事である。
原発事故のリスクを訴えることと、被災地の農家や食品業者を守ることは、本来は両立しなければならない。
ところが、「ベクレてる」という言葉は、被災地の食品を雑に危険視しているように聞こえ、
事故の被害を受けた人たちの努力や苦労を軽く扱っているように受け止められた。
ポイントは次の4つ。
- ✓山本氏が国会の弁当について「ベクレてる」という趣旨の発言をしたと報じられた
- ✓「ベクレてる」は放射能汚染を意味する俗語として使われる言葉だった
- ✓発言は、被災地やその周辺の食品を避けているように見えるものとして批判された
- ✓原発事故への問題意識を訴える一方で、被災地の農家や食品業者への配慮が足りなかった点が大きな問題として受け止められた NEG-ARCHIVEでは、「問題行動」「失言」カテゴリの記事として、放射能不安をめぐる発言、風評被害、そして被災地の生産者への配慮を欠いた言葉の問題として記録する。

